太田歯科医院は、歯周病になってから治療するのではなく、なる前に防ぎ、悪くならないように通う歯医者を目指しています。
そのため、なるべく歯を残すために抜歯を避け、基本的な治療(歯周基本治療)で改善をはかるようにしています。
しかし、歯周病を早期に発見して治療できなかった場合、症状が進行し、抜歯を避けるのが難しくなることもあります。
進行した歯周病を放置すると、炎症が周囲の組織にまで広がり、健康だった歯までも歯周病にかかってしまう恐れがあります。
歯周病は1本の歯からお口全体へと広がり、最終的にはご自身の歯を残すことが難しくなり、総入れ歯などを選択せざるを得ない状況になることもあります。
健康な歯を少しでも守り、このような未来を避けるために、患者様と十分に相談した上で、抜歯という選択をする場合もあります。
太田歯科医院の歯周外科治療
フラップ手術
歯周基本治療で取りきれなかった、深い歯周ポケットにある歯石を除去するための手術です。
歯周基本治療後に歯周ポケットが5mm以上あり、歯石が残っている場合にはフラップ手術を検討します。
フラップ手術では、歯周ポケットが深いところでも実際に目で見て歯石を除去することができるため、歯石を取り残すことがありません。
歯石を徹底的に除去することで、歯周病の進行を抑制させます。
歯周再生療法
近年医療業界で注目を集めているのが、機能を失った生体組織を再生させる再生医療です。
歯周病が悪化して溶けてしまった歯の骨(歯槽骨)や歯根膜は自然に再生されることはありませんが、歯周組織再生療法を行うことで限りなく再生が可能になっています。
歯周形成外科
歯周形成外科は、歯ぐきの見た目や機能を回復させる治療です。歯ぐきの厚みや幅を確保し、歯の根元が露出してしまった部位の保護や審美性の改善を図ります。
歯周病予防やインプラント治療前の土台づくりにも有効です。
太田歯科医院の歯周組織再生治療
エムドゲイン
炎症が歯肉の奥深くまで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯槽骨の再生を促して歯周組織の回復をはかる「再生療法」が必要になることがあります。
この治療で使用される「エムドゲインゲル」の主成分である「エナメルマトリックスデリバティブ」は、幼少期、歯が生えてくる際に重要な働きをするタンパク質の一種で、不溶性タンパク質のマトリックスを形成します。
このマトリックスは、歯根の表面に約2~4週間とどまり、特定の細胞の定着・増殖・分化を促進します。つまり、成長期の子どもが持つ再生力を応用し、組織の再生をサポートする仕組みです。
リグロス
基本的には、エムドゲイン療法と同様に、失われた歯周組織(骨など)を専用の薬剤を用いて再生させる治療法です。
リグロスの主成分である「ヒトbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)」は、骨や筋肉などの細胞の増殖や分化を促進し、成長を助けるタンパク質です。
この成長因子「bFGF」の作用により、歯周病によって破壊された歯周組織の周囲に存在する細胞の数を増やし、さらに新たな血管をつくることで細胞に栄養を送り、歯槽骨などの歯周組織の再生を促します。
GTRメンブレン
GTRメンブレンは、歯周ポケット内のプラーク(歯垢)や歯石を取り除き、骨がなくなってしまった部分に「メンブレン」という人工膜を挿入することで、歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)の再生を誘導します。一定期間、メンブレンを入れておくことで、歯茎の侵入を防ぎながら、歯周組織が再生するスペースを確保することができます。
サイトランスグラニュール
サイトランスグラニュールは、世界初の「炭酸アパタイト」を主成分とする、国内初の「インプラント適用」が認められた顆粒状の骨補填材です。
主成分の「炭酸アパタイト」は骨と同じ成分のため患者様自身の骨へ効率的に置換され、目標とした骨面の高さを維持したまま、強固なオッセオインテグレーションの獲得を実現します。